犬の健康管理のために、予防できる病気は予防する！　これが飼い主さんの役割です。それには「混合ワクチンの接種」「狂犬病ワクチンの接種」「フィラリア症の予防」の3つがあります。これらは必ず行いましょう。

　狂犬病ワクチンは狂犬病予防法により、健康な91日齢以上の犬には、年一度の接種が義務づけられています。混合ワクチンにも7種混合や5種混合、などの種類がありますので（最近では8種、9種もあります）、適したワクチン、適した接種方法を獣医師と相談の上、プログラムに添って接種を受けましょう。接種前には身体検査や検便を行い、接種後一週間ほどは、免疫がしっかりつくようにストレスがかからないようにしてあげましょう。

5種混合ワクチン

7種混合ワクチン

　猫の風邪としてよく知られている伝染病に、「猫ウイルス性鼻気管炎」「カリシウイルス感染症」があります。風邪と言ってもこれは猫を死に至らしめることもある、怖い伝染病です。特に子猫たちには注意が必要です。他に「猫伝染性腸炎」「猫伝染性腹膜炎」「猫白血病ウイルス感染症」「猫免疫不全ウイルス感染症」という伝染病があり、いずれも恐ろしい病気です。ワクチンで怖い伝染病からできるだけ守ってあげて下さい。

　日本で、現在ワクチンで予防できるのは、「猫伝染性腸炎」「猫ウイルス性鼻気管炎」「カリシウイルス感染症」「猫白血病ウイルス感染症」の4つ。「猫白血病ウイルス感染症」以外の3つは3種混合ワクチンとして接種します。生後8〜10週目に1 回、その3〜4週間後にもう1回、あとは年に1回です。接種後しばらく外出は控えましょう。